ヘルメット用 自作ステッカーに挑戦
(ステカ)
これは面白い
2008/02/11







1.ステッカーの前に・・仕上げの比較

私が塗ったメットは光をかざすと上記写真のように「モサッ」としているが
(一度もペーパー使っていないため笑)
ちなみにヘルメット先生が塗った作品のこの輝きを見よ↓

ヘルメット先生の作品



うお〜ツルピカハゲ丸。
入念にクリアを吹いて、丁寧にペーパー仕上げした賜物。
・・なおヘルメット先生は熱狂的なナイジェル・マンセル信者のため、マンセル仕様しか塗りません笑。
ちなみにヘルメットに書いてある文字はほとんどがステッカーではなく塗装で実現したもの。すっげえ〜、とてもマネできん。

さらに上を行く、プロの作品(ヘルメット先生所有)

佐藤琢磨レプリカ。実物を間近で見ると、寸分の隙もない、完璧なもの。私のメットを横に並べるのが恥ずかしい位..

・・ということで少しでも私の塗装の不出来をまぎらわすべく、ステッカーチューンを施すことにした。
・・それが更に追い討ちをかけたという噂も。


2.市販ステッカー購入

最初は市販品で済ませようと、カーショップなどを回って色々なステッカーを買ってきた。

購入したステッカー達

これだけでも計算すると
8,000円分位なっとる笑
ダイクマの安いメットが1個買えてしまうではないか..

・・で、買ったはいいが、ど〜もレーシングカート用の路線とはちょっと異なってしまう。(これでもなるべくカート用っぽいのを買ってきたつもりだが)
同じ四輪といえど、自動車用とカートでは若干世界が違う。カート特有のブランドやメーカが存在したりする。

カート用のステッカーはそんじょそこらでは売っておらず、カートショップ等で調達しなければならない。ショップの通販もあるので購入を検討したが、もっと突き詰めていくと、私のヘルメットのデザインに合うちょうどいい大きさのものがなかなかない。あとヘルメットはかなりの曲面なので、表面積の多いシートタイプのステッカーだと貼った時にシワシワになってしまう。できれば文字だけの抜き文字タイプがベストである。そうすると選択肢がかなり限られ、ちょうどいいステッカーがなかなかないのだ。

ということで前置きが長くなったが、切り文字ステッカーを自在に自分で作れるカッティングマシン「ステカ」を購入することにした。


3.ステカ購入

バイク雑誌にも紹介の載っていた、専門店のユーロポートというインターネットショップで購入した。
ユーロポート
http://www.europort.jp
おまけがいっぱい付いていてお買い得感あり。メールにて注文後翌日速攻で物が届いた。ヘルメットにステッカーを貼る時のアドバイスも頂いた笑。(親切)

購入したのは一番小さなステカSV-8の10大特典セット付き。追加でミラーシートとシェイドシフターシートも1mずつ購入した。

ステカSV-8(写真手前左)

遠近効果で大きく見えるが、実物はとてもコンパクト。SV-8は幅16cmまで、長さ1mまでカッティング可能。


4.ステカ編集ソフト(CutStudio)

パソコンへのドライバインストールはスッと完了。編集ソフト(CutStudio)もシンプルかつ高機能で使い勝手よし。Microsoft Wordの描画機能を使える人なら直感で難なく操作できるだろう。

●例)JPG画像インポート 〜 輪郭線(カット線)抽出

任意の画像をインポートし・・


輪郭線を抽出。若干甘いが・・


アンカーポイントの表示・編集で微調整できる。あとはカットするだけ。



●例)文字入力 〜 カット線

文字入力を使うと、フォントの太さを変えたりできるので、細いタイプと太いタイプを違う色でカットして、重ねて貼ると、3Dっぽいステッカーができる。

フォントの太さを2種類作った例

ちなみにこの特殊なフォントは、ACT SELECTさんのフリーフォントをお借りした。
注)商用利用や再頒布は禁止です。


●例)文字入力 〜 曲線に沿って並べる

ヘルメットに貼る時は文字列を曲線にしなければならない時もある。それも簡単にできる。

曲線に沿う

簡単に微調整できる。(ヘルメットにもってこい)
フォントはグレイグラフィックスさんのフリーフォントをお借りした。

実際カットされるステッカーの大きさも、カーソルの位置でmm単位で表示してくれるので、見当が付き易い。


5.カット、貼り付け

データ作成後、ステカでカットを実行すると「あっという間に」カットしてくれる。おおすげえ〜。若い頃ホンダアクティ550のマルボロ仕様(若気の至り号)を作った時にカッティングシートを手で切ってMarlboroの切り文字を作ったことがあるが、どんなに大変だったことか..

・・で、ステカで切るのは簡単で、どちらかというとその後「貼る方」が結構大変だったりする。貼るのはステカは手伝ってはくれない笑。貼る部分だけを一旦透明のアプリケーションシートに慎重に移した後、ヘルメットに貼る。まあだんだん手馴れてくるとスイスイいけるだろう。

なおステッカー貼る時の常套手段、石鹸水スプレーは使用しなかった。最初の1枚だけ使用してみたが、小さな切り文字程度だとヘルメットにくっつかなくなってしまい、逆にアプリケーションシートから剥がれずにグダグダになってしまうので、何も使わずに一発勝負で貼った。
・・ただしエアは少々入る..(目をつむる)


6.貼付後の完成品

(注:INTREPIDのバイザーステッカーとアゴのADVANは市販品。Araiのステッカーは最初からヘルメットに貼ってあったもの)







・・は、貼り過ぎじゃねえの?










7.個々の紹介(抜粋)

●ヘルメット横帯部分の「INTREPID」
ミラー(細フォント)とシェイドシフター(太フォント)の2重貼り。本当はもっと幅広くしたかったが、ステカSV-8の横幅16cmに合わせた。

INTREPID

2重貼りすることによって、少し立体っぽく見える。
・・実際かなり分厚い笑。

都合上逆色パターンがもう1つできるので、反対側に笑



●「FASTEST」
オリジナルブランド笑。
目指すはアイルトン・セナばりのファステスト・ラップ!
ゴールドメタリックと緑の2重貼り。

FASTEST



●「Motoring Support」
友人のカート先生が技能伝承のために行っている(笑)運転教習。
詳細はここ↓
http://home.m07.itscom.net/msupport/top.html
みんな運転がうまくなって、安全になるといいね。
ホログラムと赤の2重貼り。

Motoring Support



●本ホームページのURL
こんな細かい字もあっという間にサクサク切ってくれる。
白使用。

URL

但し・・
これは使っているうちに剥がれてきそう..(てか全部笑)

そうそう、本来はステッカーを貼ってからクリアを吹くそう。剥がれ防止。・・でもどのみち私の薄いクリアでは無理だったろうな..


●「SSSA」
すみませんこれは横浜にあったシーサイドモーターのロゴです。
ランボルギーニ・カウンタックの日本第1号を輸入した会社。
シーサイドモーターについては、下記キャステルオートさんのWebに詳しく書かれている。
シーサイド物語

・・これは真面目に、心打たれるものがあった。どのような小説よりも面白かった。(失礼、ノンフィクションである)
スーパーカーブーム、それは私が小学生の時にやってきて、私も大のスーパーカーファンであった。この物語を読んで他人事のようには思えなかった。
当時住んでいた北海道の田舎はスーパーカーとは縁遠い所で、それがスーパーカーフェスタ開催で一同に帯広にやってくるとなった時は、飛び上がったのを覚えている。このために父に懇願して初めて自分のカメラ(バカチョンカメラ)を買ってもらったっけ..今となってはいい思い出である。

SSSA

余談)
つい先日ゴルフで宮ヶ瀬ダム方面の山中をAZ-1で走っていたときのこと。前方を走行していた地元の軽トラの後ろを何気によく見ると・・なんとこの「SSSA」のステッカーが貼ってあるではないか!
なんでこんな片田舎の軽トラに!?と爆笑したのと同時に、このステッカーの意味が分かる自分にも笑った。


●「DIY DESIGN」
日曜大工デザイン? いやいやDo It Yourselfデザイン、自分でやりました、と宣言しておいた..万一このメットを見て「・・誰だこんな仕上げに作ったプロは?」と思われてプロの方に迷惑が及んでもあれなので、念のため書いておいた。
・・言わずもがな、だったりして。

DIY DESIGN 黒シート使用。




8.総括

以上でヘルメットの全作業が完了した。達成感と同時に、目標がなくなってしまった寂しい気分でもある。
次は何をやろうか!?




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